ヘルシーなものづくりを続けるために、いま自分たちができること | 岡﨑真理子さん × 本多沙映さん〈5/5〉
「デザインの手前」は、デザインに関わる編集者2人が、さまざまなクリエイターをお招きし、デザインの本質的な価値や可能性についてお話しするトークプログラム。ニュースレターでは、最新エピソードの内容をテキスト化してお届けしています。グラフィックデザイナーの岡﨑真理子さんと、デザイナー/アーティストの本多沙映をお迎えする最終回では、おふたりの働くスタンスについて伺いました。
オランダのデザインスタジオ事情
原田:今日は、岡﨑真理子さん、本多紗江さんをお招きするシリーズの第5回、最終回になります。前回は、おふたりのものづくりやクリエーションにおける考え方を伺いながら、共通点も見えてくるような回になりました。今回は、ものづくりの周辺にある話として、働き方やスタンス、生活と仕事のバランスなどについてお聞きしていきたいと思います。
ちなみに、今日僕らは岡﨑さんの事務所に伺って収録しています。ここにはスタッフの方も何名かいらっしゃいますが、こうしてスタッフを抱えて仕事をするようになってからどのくらい経ちますか?
岡﨑:公式には2022年5月から「REFLECTA」という会社として活動を始めたので、だいたい3年くらいになります。その前にもアシスタントの方に来てもらうことはありましたが、基本的には個人事業主としてやっていました。
原田:法人化によって、環境もだいぶ変わりましたか?
↓こちらからポッドキャスト本編をお聴きいただけます
▼Apple Podcast
▼Spotify
↓続きもテキストで読む
岡﨑: そうですね。きっかけは、仕事がひとりでは回らなくなってきたことと、ドイツの演劇祭の仕事をいただくことになったことです。それが結構大きな案件だったので、ひとりではとても対応できないということもあり、それが背中を押してくれて、法人化しました。

原田:本多さんは、基本的には個人で活動されていますよね? スタッフを雇ったり、一緒にやることはありますか?
本多:大きなものをつくる必要がある時や、人手が必要な時にだけお願いすることはありますけど、基本的にはひとりでやっています。
原田:オランダの人は卒業してすぐに独立する人が多いという話もありましたよね。おふたりはオランダから帰国して、日本のデザインスタジオで働かれた期間もあったと思うんですが、オランダにいた時に現地のスタジオで働いたり、仕事の仕方を間近で見る機会はあまりなかったのですか?
岡﨑:私はなかったです。
本多:私も、デザイナーやアシスタントとして入っていたというよりは、純粋に制作で関わっていたので、そういう形ではなかったです。ただ、周りでデザインをやっている人たちは、パートタイムでアトリエやスタジオで働いて、自分の活動も並行している人がほとんどでした。やっぱり卒業してすぐ自分の活動だけで食べていくのは難しいので、そういう働き方が多かったと思います。
原田:そういう意味では、オランダと日本のデザインスタジオの違いはあまりわからなかった?
岡﨑:わからないですね。
本多:私も実際に働いたわけではないのですが、アイントホーフェンにいた時はアトリエ村のような場所がたくさんあって、さまざまなスタジオにお邪魔することがあって、内情は見えるところもありました。Studio Driftもそうですし、マーテン・バースとか色んなスタジオにお邪魔することもあって、やっぱり向こうは凄く大きなファシリティを持っていて、工場を併設しながら自分たちで制作しているところが多いんですよね。
山田:そうですよね。ギャラリーを相手にしているデザイナーも多いから、自分たちでプロダクションも行っているスタジオが多いんですよね。日本の場合は、模型をつくるとしても試作品などは外注するケースが多いですが、オランダではスタッフとして雇うメンバーと制作のために雇うメンバーがそれぞれいるみたいですよね。たとえば、模型だけをつくるために雇われたスタッフがいて、その人はクリエーションには直接関わらないけれど、木材などを使ってとても精密な模型をつくるんです。だから、将来自分で活動したい人はそこに入り込んで、色々手を動かしながらこういうものもつくれるのかということを学んでいく。オランダは他の国と比べてもそういう背景が強くあるのかなと。
本多:そうですね。他の国がちょっとわからないので比べられないですが、そうしたスタジオは多かったです。アイントホーフェンにはプロダクトのデザイナーがたくさんいて、木工の機械を持っている人が多く、それをみんなでシェアするような形で村がたくさんできていました。

日本での活動を支えてくれた存在
原田:本多さんは、日本ではwe+のスタジオでお仕事されたことがあると思うんですが、we+の進め方はオランダと比較するとどうですか? 全然違う印象ですか?
本多:そうですね。オランダだと、どちらかというとメーカーになっているデザインスタジオが多くて。自分たちのプロダクトを自分のスタジオでつくって、それをリミテッドで出したり、ある程度量産したりしながらつくっていく工場のようなスタイルのところが多かったんですね。私が見ていたのがそういうところだったので、それとは全然違って、we+はデザインファームとして多様なクライアントと色々な仕事をされていて、それは凄く勉強になりました。
私が知っている範囲で比べたらまったく違うなという感じでしたが、we+でも実験的なことや、マテリアルに実際に触れながら何かを生み出すようなことをやられていて、だからこそ自分がやってきたことをちょっと活かせるかなと思って門を叩いたところはありました。
原田:本多さんはオランダにいた頃から、ご自身の作品をつくって活動されていましたよね。だから、we+で働くと言ってもちょっと特殊な立ち位置だったのかなという気がして。その辺の関係性はどうだったのですか?
本多:最初に入る時から、自分の活動を続けたいという気持ちがあって、週の半分とかパートタイムのような形で、一緒にお仕事できたらうれしいですとお話しさせてもらいました。それを快く受け入れてくれて、自分の活動を第一にして、できることを一緒にやっていこうと言ってくださって。もちろん、従業員ではありましたが、コラボレーションというわけでもなく、ちょっと不思議な感じでしたね。
we+の一員として活動しながら、自分のことも並行してやるというのは違和感もありつつ、日本でデザインスタジオの仕事に関わることがどういうことなのか、どういう仕事の仕方があるのかということを凄く勉強させていただきました。
原田:オランダでは助成金の仕組みもあって、何かをつくりたいという時にサポート環境があるというお話でしたよね。そこから日本に戻ってきて、本多さんのようなスタイルで個人で活動するとなるとは、なかなか難しい部分もあると思うんです。そういう中で、we+のような場所があったことは、日本での活動のある種の受け皿というか、緩衝材のような存在として凄く大きかったのではないかなと想像します。
本多:本当に、we+があったから日本に帰って来られたと思います。帰国した時、私はもう33歳くらいで、会社に入るというのも違うし、自分の活動は続けたい。また、できるかぎり自分が貢献できる形で仕事もしていきたいという時に、we+の存在はとても大きかったです。マテリアルからアプローチして色々なものづくりをしているところは他に日本ではあまりないですし、働き方も含めて受け入れてくれたことはとてもラッキーだったなと思います。周りにどういう会社があって、どういう仕事をしているのかを見せてもらえたことで、自分もこういうことをしていきたいということも想像できるようになりました。

スタッフを雇うことで生じた変化
原田:岡﨑さんは、オランダから戻られてから2つのデザイン事務所を経験されて、色々学ばれたというお話をしていただきました。その後独立して、個人事業主としてフリーランスでやっている時期から、法人化されてだいぶ環境が変わったと思います。事務所を構えてスタッフを雇うとなると、色々大変なことも増えそうですよね。
岡﨑:そうですね。だいぶスタッフと一緒にやることに慣れてきましたし、本当に頼っています(笑)。最初はかなり試行錯誤があって、いまはスタッフが2人いるんですが、1人は私がスカウトして来てもらった田岡(美紗子)さんという方です。最初の頃はスケジュール管理や契約書まわりなども何も整備されていなかったんですが、なるべくつくるようにしてもらおうとか。契約書ではないのですが、「見積もり条件書」というものを弁護士さんと相談しながらつくって、見積もり時にそれを添えて、クライアントにサインをもらうような仕組みを考えたりしながら、だいぶ落ち着いてきた感じです。
あとは、高校時代の一番仲良かった子が契約書まわりなどを手伝ってくれていたり、父もお金まわりを見てくれていて、だいぶしっかりとサポート体制ができて、アットホームな感じでやっております(笑)。
いま事務所にいる倉品(美沙)さんという子は、デザイナー業務と、さっき話した私の高校の同級生と連携しながらスケジュール周りや先方とのやり取りなどを半々くらいで担当してくれていたり、色々サポートしてもらいながらどうにかやっているという感じですね。
本多:日本で初めてお会いした時、ちょうどスタッフを雇うかどうかという話をされていて、「ドキドキするよー」と言っていた気がします(笑)。それがいま、こんなになっていて凄いなぁと(笑)。
原田:スタッフを雇うと、当然お給料を毎月払わなきゃいけないですし、自分のやりがいだけでは仕事を続けられなくなる面も出てきますよね。そのあたりはご自身の中でどう折り合いをつけているのですか?
岡﨑:そうですね。お金については、ひとりでやっていた時は何も考えてなかったのですが、さすがにスタッフを雇って一定の給料を毎月払うとなると、「これくらい稼がなきゃいけない」ということが出てくるので、そこからお金のことを考えるようになりました。フィーの交渉もだいぶするようになったし、お金のことを気にするようになったことが一番変わった点かもしれないですね。
本多:その交渉とかは真理子さんがするんですか?
岡﨑:私がする時もあるし、その高校の時の友達がすることもありますね。
原田:仕事を受けるか受けないかというジャッジも変わってくるところはあるのですか?
岡﨑:スタッフのみんなと相談して決めるようにしていますね。友達案件を同じ時期にどれだけ受けていいのかというのは、結構悩みどころだなと。友達からの案件は安くても楽しいし、自分としては凄くやりたいけど、そういうものばかり受けてしまうとダメだなということとかは考えなくてはいけなくて。それが時々嫌だったりするし、そういうのは全然気にせずやりたいなと思うこともあるのですが、それはしようがないかなと。

理想的な事務所の規模・仕事のペース
原田:規模としてもっと大きくしようとか、そういう考えはありますか?
岡﨑:全然大きくしたくなくて(笑)。むしろ、自分で全部を把握できなくなるのが怖いところがあります。スタッフが優秀なので結構任せているのですが、とはいえやっぱり自分がまったく知らないところで進んでいくのはちょっと怖いし、自分がよく見れる範囲でずっとやっていきたいですね。
原田:その適正な規模はなかなか見極めが難しそうですね。
岡﨑:私プラス2人くらいがマックスですね。一時期3人になった時もありましたが、結構厳しかったです。私自身が結構ガッツリやるプロジェクトがあるので、それをやりつつスタッフがそれぞれ持っているものも見るので、そうすると全然時間が足りなくなってしまうから、自分プラス2人がマックスかなという感じです。
山田:仕事が来たら来ただけやりたいということではないんですね。
岡﨑:それはないです(笑)。
原田:自分が見られる範囲でという話はよく聞きますが、その範囲は個人差が凄くありそうですよね。デザインの領域によっても違うだろうし、仕事にどういう関わり方をするかによって、「全部を見られる」という時の規模が全然違う。
山田:どこまで見たいかというのは人によって違うだろうから、そこは大きく変わりますよね。
原田:本多さんは、基本は今後も個人制作をベースにしていく形ですよね。
本多:そうですね。会社にしようとは思っていないのですが、個人で作品をつくることと、誰かと協業してつくることの比率が今後どうなるかですね。自分の作品は自分の手でつくっているところもあるので、やっぱりどこまで他人に任せられるかというと、なかなか難しいところがあって。グラフィックとか自分が得意じゃないところで協業してもらうのが、自分には一番合っているのかなという気はしています。
原田:クライアントと協業していくプロジェクトもゼロではないですよね? その辺はいまどのくらいの割合なのですか?
本多:日本に帰ってきて4年目くらいで、去年の頭にwe+を卒業してからは完全にひとりでやっているのですが、最近は少しずつクライアントワークのようなプロジェクトをやっています。でもそれは全然毛色が違うというか、頼む側も何を頼めば良いかわからないと思うんですよね。「こういう素材を使って何かできませんか?」とか、企業のデザインチームと一緒にワークショップをしながら、自分の思考プロセスを共有してもらい、未来のデザインのつくり方を一緒に考えたり、R&D的な領域に関わらせてもらうこともあります。他にも、もう少しプロダクトっぽいものに挑戦できるようなお題をいただいたり、少しずつそういう動きが出てきていて、そういうところで自分がやってきたことがどう活かせるか、どう発表できるかというところにチャレンジしていて、そのバランスが取れてきたらいいなと。

原田:まさに、いま色々探っている最中なんですね。岡﨑さんは、クライアントワークを中心にされつつ、自主制作したものを展覧会で発表されたりもしていますよね。グラフィックデザイナーの中でもそういうことをされる方と、まったくやらない方といらっしゃると思いますが、岡﨑さんにとって自主的なグラフィック制作の位置づけはどんなものですか?
岡﨑:クライアントワークに応えていくだけじゃなくて、自分の中でのテーマとか興味があるものを煮詰めたみたいなものが軸としてあるといいなとは思っています。ただ、日々クライアントワークをやっていく中で時間を捻出するのは相当難しくて。最近はあまりできていないのですが、ひとつ去年したのは、代官山 蔦屋書店さんから展覧会のお誘いがあって、それに合わせて制作しました。独立して間もない頃には『Syntactic Forest』という自分の興味全開でかなり力を注いでやった展示もありました。その時はコロナ禍で、独立してそんなに経っていないこともあって時間もあったのでできたところがありました。これからまたそういうことをやりたい場合に、どうやって時間を捻出したらいいのかというのをこれから模索したいなと思っています。
原田:時間がない中で、いかにクライアントワークを自分のやりたいことと一致させていくということもあるでしょうし、なかなかセーブすることも難しいとは思いますが、自分の創作のための時間をあえてつくるという選択もあるのかなと思います。その辺は岡﨑さんの中で答えは出ていますか?
岡﨑:グラフィックデザイナーでも行けるアーティスト・イン・レジデンスなども海外にあったりするので、そういうところで集中して考えることができたらいいなと時々夢に見ています(笑)。ただ、実際に実現できるかは、自分が一定期間いなくなっても大丈夫かどうかも含めて、ちょっとまだわからないですね。
本多:やってほしい(笑)。
岡﨑:やりたい(笑)。
原田:最近は岡﨑さん、どんどん忙しくなっている感じなんですか?
岡﨑:いえ、そこまででもないです。以前は「EASTEAST_」と「横浜トリエンナーレ」と森美術館の展覧会と「熱海アートグラント」が全部かぶっていた年があって、そういう大きいイベントやお祭りみたいなものが被っていた時はメチャクチャ忙しかったですね。その時に比べるといまは本の仕事が多くて、割と落ち着いてやっている感じです。…良かった(笑)。
この事務所になる前は、朝の時間が凄く適当で、「11時くらいに来ればいいよ」という感じだったのですが、最近は朝は9時~9時半に来てもらうことにしています。夜は7時~7時半に終わるという割と健康的な生活になっていて、それができるくらいのペースでやりたいですね。その分、夜の時間に自分の好きな仕事をしたり、本を読んだりもできるようになってきました。今年の1月からの変化なのでまだ余裕がある状態に慣れていませんが(笑)、時間を有効活用していきたいし、そこで自主制作をするというのもあるかもしれないですね。

原田:オランダというかヨーロッパの方が、生活も含めて仕事以外の時間を確保するカルチャーがあると思いますが、その辺を目指したい感じなんですかね?
岡﨑:そうですね。最近、万博のオランダ館のカルチャープログラムの雑誌でオランダ人と仕事をしたのですが、その人は切羽詰まっている時でも堂々と「今日は休みだからやらない」と言うんですよ(笑)。日本だったらちょっと無理してでもやると思うから、あの感じは凄く良いなと思いつつ、一緒に仕事するのは結構大変だなと思いました(笑)。
本多:日本は、夜11時過ぎてもメールやSlackがバンバン来ますもんね。
岡﨑:休みの日も動いていると思われがちだから、そこは抗っていきたいですね(笑)。
原田:個人でやっていると、いくらでも仕事できちゃうじゃないですか。そのあたり、本多さんはどういうスタンスなんですか?
本多:私も完全に個人になったのは去年の頭からなので、いま自分なりのバランスを探している最中です。私はなるべく休みはちゃんと設定していて、人が連絡したい時についた方がいいし、みんなが休んでいる週末は休みにすることを目標にしています。自分の中で「このくらいは働く」という目安を決めながらやってますけど、やっぱり個人だと凄く暇な時期と、忙しい時期が分かれるんですよね。私は年始が凄く暇で、後半にかけて忙しいというのが毎年のパターンなので、年始にどれだけモチベーション高く動けるのかということをいつも思っています(笑)。

次の世代を育てること
原田:岡﨑さんは事務所を構えられて、本多さんもいま大学で教えられているということで、少しずつ後進を育てるような立場や年齢になってきているのかなと思います。最後に、続く世代を育てていく意識についても聞かせていただけますか?
本多:私はまだこんな感じで、もういい年なのに新米感があるのですが(笑)……。でも、そういう立場でありながら、教える機会をいただいていているので、先生というよりは、並走して引き出しを増やしてあげるようなことができたらと考えています。リートフェルトにいた時に先生と対話した経験が、自分にとって大きな財産になっているので、自分も何かを教えるというよりは、色々な方向からインプットを入れてあげて、後からその子の引き出しになってくれたらなとか。先輩とも違うけれど、気軽に話せる相談役みたいな存在になれたらと思って、いつも学校に行っています。
岡﨑:私は、事務所のスタッフに何も教えられていないというか、むしろこちらが教わっていますね(笑)。でも、実践の機会を提供できているということはあると思っていて、私から何かを学んでもらえているかは分からないけれど(笑)、少なくとも実践の機会を共にしているところはあると思うので、みんな卒業してから活躍してくれたら凄くうれしいなと思っています。
本多:事務所だとやっぱりスタッフが卒業していきますよね。
岡﨑:いやー、寂しいよね(笑)。
本多:少人数だから、スタッフを見つけるのも重要なファクターになってきますよね。
岡﨑:そうですね。
原田:しかも、この規模感だと“家族感”も出てきますよね。
岡﨑:はい。毎日一緒にごはんも食べていますね。
山田:お昼はどうされているんですか?
岡﨑:お昼は食事当番制です。毎日ではないけど、週に4~5日のうち3日は誰かが当番でごはんをつくって、残りの日はそれぞれ適当にやっています。この辺は全然お店がないので、そういう感じでやっています。

原田:ところで、おふたりはプライベートでお話しする機会はあるのですか?
本多:共通の知人はいるのですが、実際に会ったのは2回ぐらいですね。でも、真理子さんの話はよく聞いていて、この真理子さんの柔らかい感じの話し方を真似する友達がいて(笑)。
岡﨑:出たー(笑)。
本多:それをずっと聞いていたので、今日「あ、本物だ!」と思って、凄くうれしかったです。でも、仕事の話は全然したことがなかったのですし、キャリアの築き方というところを一番聞いてみたかったので、それが聞けたのは凄くうれしかったです。前回お会いした時に、ちょうどスタジオを立ち上げるというフェーズだったので、そこからこんなに成長したスタジオになっていることを見て、自分もがんばらないとなと(笑)。同じ方向に行きたいということではないですが、凄く励みになりますね。
原田:岡﨑さん、本多さんをお迎えするシリーズの最終回となる今回は、デザインをする上での姿勢や働き方などについて色々お聞かせいただきました。
最後に、それぞれの今後の展望や直近のお知らせなどがあればお願いします。
岡﨑:先ほども話に出ましたが、JAGDAが毎年刊行している『Graphic Design in Japan 2025』のデザインを担当していて、7月末には発売されます。それに伴った展覧会も開催予定です。
原田:展覧会『日本のグラフィックデザイン2025』は、6月27から8月7日まで、東京ミッドタウン デザインハブで開催されますね。
岡﨑:はい。また、6月24日からアーティゾン美術館で始まっている『彼女たちのアボリジナルアート』という展覧会の告知物やカタログなどのデザインを担当しました。
今後の展望については、やったことのないことをやりたいとずっと言い続けています(笑)。文化関連の仕事は引き続きやっていきたいのですが、それ以外でも例えば施設のVIやサイン計画などもやりたいですし、あとは一度もやったことのないパッケージデザインなどにも取り組んでみたいですね。
原田:もしこれをお聴きの方で、何かある方はぜひ岡﨑さんにご連絡してみてください(笑)。では、本多さんもお願いします。
本多:私は秋から富山県美術館で開催されるデザイン展に作品を出展する予定です。
山田:『デザイナーの冒険』展、ですかね?
本多:そうですね。
原田:会期は2025年11月8日から2026年1月25日まで富山県美術館で開催されるようですね。
本多:今後の展望としては、先ほどお話ししたように自主的な作品と、協業によるクライアントワーク的なプロジェクトのバランスを模索しながら、色々試していきたいので、どんな形でももし気になった方がいたらぜひ声をかけていただきたいです。
また、自主的なプロジェクトとして、フェイクの「木」に着目した作品に取り組んでいます。これまでずっとフェイクのものに着目してきましたが、フェイクシリーズの締めくくりとして、フェイクの擬木やラミネート、フローリングなどに使われているような平面的な擬木に着目したものを構想しています。それをまとめて本にしたいと思っているので、こちらも誰か一緒にやってくれる方がいたらいいなと思っています。
原田:楽しみですね。岡﨑さん、本多さんここまで全5回にわたってありがとうございました。
山田:ありがとうございました。
岡﨑+本多:ありがとうございました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
「デザインの手前」は、Apple Podcast、Spotifyをはじめ各種プラットフォームで配信中。ぜひ番組の登録をお願いします。
Apple Podcast
https://apple.co/3U5Eexi
Spotify
https://spoti.fi/3TB3lpW
各種SNSでも情報を発信しています。こちらもぜひフォローをお願いします。
Instagram
https://www.instagram.com/design_no_temae/
X
https://twitter.com/design_no_temae
note
https://note.com/design_no_temae

